本能で恋をする~again~
丁度駅に着き、ドアが開いた。
真っ黒なオーラに包まれた、海斗がいた。

「は?なんだよ!お前!」
「いいから、出てこいよ!俺が相手をする!
凛音…おいで!」
海斗が私の肩を触っていた男の人に凄んで、私にフワッと微笑んで両手を広げた。
私はすぐ海斗の胸の中に飛び込んだ。
「凛音…おかえり!」
「ただいま、海斗」

私を抱き締め、その後背中に隠して
「で?どう責任とってくれんの?」
「は?何が?」
「俺の凛音をこんなに震えさせて、挙げ句の果てに触ったよな!」
「だから何だよ!」
「しかも、新幹線の中でもずっと話しかけたらしいじゃん!キモいんだよ!」
「お前誰だよ!」
「凛音の旦那!」
「は?マジで!人妻かよ!なんかエロくね!?」
「あ?」

海斗の闇が増したような………
「ちょっと海斗、程々にね?」
「え、程々ってきみちゃん止めなきゃ!」

「今の言葉は聞き捨てならないな!」
「だよね…!いくらなんでも酷いよ…」
「え?一平さんに、叶斗くんまで…」
「確かに酷いです!」
「美久も。みんなもう帰ろっ!」

「凛音、美久!そこのベンチに座って待ってよ!」
「え?き、きみちゃん??」

この状況は…………何?
「だって私昨日言ったよ!凛音に手を出したらヤバいって!ねぇーカズ!」
きみちゃんはカズくんの頭を撫でる。

「でも、海斗かなり怒ってるし…」
「でしょうね。でも自業自得です」
さっきまで自分が怒っていたのに、今はみんながご立腹だ。
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