本能で恋をする~again~
*****凛音 side*****
ガチャ――――
「いらっしゃいませ」
「あ、あの、ひ、一人で…」
「お一人様ですね。カウンター席でよろしいですか?」
「はい」
「では、こちらへどうぞ」
お客様を席へ誘導する。

この人、最近よく来るな。
「あの、おすすめを…」
「はい。ミルクなしですよね?」
「え?」
「あ、違いましたか?最近よく来てくれますよね?確か、いつもミルクなしだったなぁって…」
「あ、はい。そうです」
「やっぱり。了解しました」

「おすすめ1つです」
「了解!ねぇ、あの客。絶対凛音さん目当てだよね?」
「え?そうかな?」
「そうだよ!ずっと凛音さん見てるし」
「一宮くんの思い過ごしだよ!」
「気をつけてね!なんかヤバい予感する!」
「えー?」
変な、一宮くん。
一宮くんは海斗の会社で働いてた人で、一度私を乱暴しようとした為、海斗によって会社をクビになった人だ。
でもその後、ここのカフェに就職して、今一緒に働いている。
もちろんもう私に乱暴なんてしないし、普通にいい仕事仲間だ。
仕事中何かあれば、助けてくれる。
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