本能で恋をする~again~
「じゃあ、お疲れ様でした!」
「凛音さん、気をつけて下さいね!」
「え?うん。ありがと、一宮くん!」
なんだろ?
まぁいいか!

ゆっくり歩いて帰る。
――――――。
え――?誰かにつけられてる?
後ろを見てみる。
誰もいない――――

「気のせいだよね?」
その後は足早に家に帰った。

それからも一人で歩いていると、誰かにつけられているような感じがしていた。
そして今日も。
嫌だ…。怖い………。
海斗………!
ピピピ――――
「きゃっ!電話か!」
「はい」
『凛音?』
「海斗!」
『今日さ、残業なんだ。帰るの夜中になるから、先に寝ててね!』

え―――?嘘?こんな時に………

『凛音?もしかして寂しい(笑)?』
「寂しいよ…」
『え?凛音?』
「ううん。なるべく早く帰ってきてね!」
『うん。ほんとに大丈夫?凛音』
「うん!大丈夫だよ!」
ピッ―――――
「はぁー。どうしよう!きみちゃんは、カズくんの看病だし、美久も当然残業だし」

とにかく帰ろ。
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