本能で恋をする~again~
「なんか、美味しくないな…」
いつも海斗と色んな話をしながら、食事をするので一人は味を感じない。

結局半分も食べれなくて、片付けた。

ソファーに座り、寂しいのでTVをつけた。
天気予報で、雷が今晩は落ちると言っている。
「嘘!雷?海斗いないのに……」

前はそんなに怖くなかったが、大雨と雷は両親が死んだ元凶のようなものだ。
亡くなったあの日も、大雨と雷が鳴っていた。

そんなことを、考えていると―――

ピカッ―――!
「え?」
ドーーーン!!
「きゃーー!もう!最悪!」
どうしよう?海斗に電話ならいいかな?でも会議してるかもだし………。
怖い…怖い…怖い。

ピンポーン
海斗――――?
いつもの私なら、インターフォンがなった時点でおかしいと思うだろう。
でも、完全に我を忘れていた。

走って玄関に行き、ドアを開けた。
「海斗!!――――え?」
「あ、あの、突然、すみません」
「あの、あなたは、なぜ?」
「あの、今日お一人みたいだったから、心配で」
「え?どうしてそれを?」
この人は、最近カフェに来るお客様だった。
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