本能で恋をする~again~
やだ!怖い…………
「ご主人が帰るまで、一緒にいましょうか?」
なんで、海斗のこと知ってるの?
この人の前で海斗の話はしたことないはず。
「い、いえ、だ、大丈夫ですから、お帰り下さい」

その時また
ピカッ―――――!
ドドーーーーン!!
「きゃゃーーー!」
目の前の恐怖と雷の恐怖で、パニックになり私は耳を塞いでその場に座り込んだ。

「だ、大丈夫?」
「いや、来ないで!海斗!助けて!」
私は座ったままで後退りながら言う。
「傍にいますよ…」
「来ないで!」
「僕がいます…」
「お願い!!」
「大丈夫…」
「海斗ぉぉ!!助けて!」

完全に腰を抜かしてしまい、立てない。

その人が私の頬に触れた。
鳥肌が、一気に全身を走る。
「――――!」
私はそのまま、意識を失った。

*****凛音 side・終*****
< 27 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop