本能で恋をする~again~
*****◯◯ side*****
一平が海斗の家に着くと、海斗は体操座りをして手を組んで、その上に頭を乗せた状態でうつむいていた。
「海斗?大丈夫か?」
「あ、あぁ。一平さん」
「海斗、コイツ?」
「あぁ。後、頼んでいい?俺は凛音の傍に……」
「任せろ!凛音ちゃんの傍にいてやれ!」
海斗の目に色はなかった。正確には真っ黒だった。
コイツへの怒り、凛音ちゃんを助けてあげられなかった自分自身への怒りが海斗の心を蝕んでいた。
「おい!来いよ!」
「え、あ、あの…」
「早く、立てよ!俺もお前みたいなカスに触りたくねぇんだよ!」
「え?なんで…」
「だ、か、ら!」
「早く消えろ!!!それとも今ここで、殺してやろうか?」
海斗が怒鳴る。
「急げ!こんな海斗は俺にも止められん!」
「はい…」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一平の車内で―――――
「お前、ある意味命拾いしたな?」
「え?」
「今までの海斗なら、確実にその場で半殺しだ。相手が虫の息になろうと、意識がなくなろうと、殴り殺しだ!」
「……」
「色んなことがあって、最近は一度冷静になるようになったんだ!まぁ、逆に冷静すぎて怖ぇけどな!」
「僕は…どうなるん…ですか?」
「一生、裏方で働くんだよ!もう二度と普通に生活できねぇよ!」
「そう…です、か」
その後、男は黙り静かに闇へ進んで行った。
*****◯◯ side・終*****
一平が海斗の家に着くと、海斗は体操座りをして手を組んで、その上に頭を乗せた状態でうつむいていた。
「海斗?大丈夫か?」
「あ、あぁ。一平さん」
「海斗、コイツ?」
「あぁ。後、頼んでいい?俺は凛音の傍に……」
「任せろ!凛音ちゃんの傍にいてやれ!」
海斗の目に色はなかった。正確には真っ黒だった。
コイツへの怒り、凛音ちゃんを助けてあげられなかった自分自身への怒りが海斗の心を蝕んでいた。
「おい!来いよ!」
「え、あ、あの…」
「早く、立てよ!俺もお前みたいなカスに触りたくねぇんだよ!」
「え?なんで…」
「だ、か、ら!」
「早く消えろ!!!それとも今ここで、殺してやろうか?」
海斗が怒鳴る。
「急げ!こんな海斗は俺にも止められん!」
「はい…」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一平の車内で―――――
「お前、ある意味命拾いしたな?」
「え?」
「今までの海斗なら、確実にその場で半殺しだ。相手が虫の息になろうと、意識がなくなろうと、殴り殺しだ!」
「……」
「色んなことがあって、最近は一度冷静になるようになったんだ!まぁ、逆に冷静すぎて怖ぇけどな!」
「僕は…どうなるん…ですか?」
「一生、裏方で働くんだよ!もう二度と普通に生活できねぇよ!」
「そう…です、か」
その後、男は黙り静かに闇へ進んで行った。
*****◯◯ side・終*****