本能で恋をする~again~
お風呂の中でも凛音に怒られながらなんとか入り―――

「凛音。布団ひいたよ!」
「ありがとう!じゃあ寝よう!」

「………なんで、カズが真ん中なの?」
「守らないと。壁側にしたら壁にごっちんするかもだし、反対は襖に突っ込むかもでしょ?」
「俺、凛音抱っこしないと寝れないんだよ!」
「今日位いいでしょ?」
「………」
「………とにかく、カズくんが真ん中!」
「やだ!」
「………」
「凛音が真ん中!」
「はぁー。じゃあ、カズくん壁側ね!その代わり私がカズくんを抱っこして寝る!」
「は?凛音こっち向かないの?」
「………」
「………」
「もう!!海斗!!いい加減にして!!これ以上文句言うなら、ベットに行って!」
そう言って、凛音はカズを抱いて横になってしまった。

「凛音ー。ごめんって!許して?」
「あっち行って!」
「凛音ー」
「凛音ちゃん?」
「凛ー音!」

その内二人とも寝てしまったのだ。
「寝たよ……」
しかたなく、凛音にくっついて俺も横になった。
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