本能で恋をする~again~
凛音には子どもができない。
そして自分が、子どもができないことを本当はどう思っているのだろう。

友達の妊娠を、心から喜んでいるように見えるが、妬んだりはしないのだろうか?



俺は正直凛音と二人で一生いられるなら、それで構わないと思っている。
カズにさえ、ヤキモチを妬く俺だ!
自分の子なんて、もっと酷くなるはず。



みんなが帰り、二人で風呂に入る。
「凛音…昨日ほんとにごめんな…」
「もういいよ…」
凛音を後ろから抱き締めている。
「ねぇ、凛音」
「何?」
「怒らないで聞いてね!」
「ん?」
「凛音も本当は子どもが欲しいんだよね?」
「それはね…でも、無理でしょ?」
「妬んだりしないの?」
「うーん。妬みはないかな?羨ましいけど…ほんとに心から、お祝いしたいって思ってるよ!それに海斗が言ってくれたでしょ?私と一緒にいたいから、結婚したいって!」
「うん、それはほんとだよ!」
「だったら、それでいい!私は十分幸せ!」
「そっか!」
「それにきみちゃんもたぶん美久も子守りさせてくれるから!」
「うん、そうだね!」

更に一層抱き締めた。
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