本能で恋をする~again~
三人で、食事中。
「金川さんも素敵な方ですね」
「え?」
ハモる俺達。
「やっぱ海斗の友達はカッコいい人多いんだね!」
「凛音!変なこと言うなよ!」
「どうして?」
「英雄が勘違いすんだろ?」
「勘違い?」
「英雄に惚れられたらどうすんの?」
「そんな、誰もかれも私に惚れないよ!」
「凛音が、無自覚なだけ!」
「そうかな?違うと思うよ。金川さんもそう思いますよね?」
「い、いや。海斗の言うことも一理あるかと……」
「えー、そうですか?」
「てゆーか凛音!その格好何?」
「え?だって海斗のトレーナー温かいんだもん!大きいし!動きやすいし!それに……」
「それに?何?」
「恥ずかしいから、言わない!」
「はぁ?まさか下履いてないとかじゃないよな?」
「まさか!短パン履いてるよ!」

「はぁー凛音は無防備なんだよ!」
「もう!さっきから何?無自覚とか無防備とか!」
「そのまんまだよ!」
「………」
「おい!海斗、もうやめろよ!俺、もう帰ろうか?」

「え?ごめんなさい…私達が変な言い合いしたから!せっかく来てくれたのに…」
目が潤む、凛音。
「凛音、ごめん…英雄も、悪かった!」
「いや、大丈夫だよ!えーと、二人はどこで知り合ったの?」
「あーそれは―――――――」


その後は普通に話して終わった。
英雄を下まで送る。
「英雄、ほんと悪かった!」
「もういいって!でも、海斗も大変だな!」
「ん?」
「凛音さんだよ!ほっとけないな……あんだけ可愛いと!」
「まぁな…」
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