本能で恋をする~again~
「え…それは…」
「凛音は俺のモノなんだよ!俺だけが凛音を守れるんだよ。俺だけが凛音を触れて、俺だけが凛音にキスできて、俺だけが凛音を抱くことができる」
「………」
「凛音は俺だけを頼らないとダメなんだよ」

俺の涙が、凛音の頬をつたう。
涙が止まらなかった。
凛音が俺以外にすがる。それは俺にとって凶器でしかない。

愛と憎しみは表裏一体。
今目の前の凛音に腹が立つ。
なんでこんなに無防備なんだよ!

なんでこんなに……
なんでこんなに俺は凛音が好きなんだよ!



「だったら、海斗…私を好きにしていいよ。海斗は私をどうしたい?犯す?殺す?
海斗なら何されてもいいよ。
大丈夫…それでも私は海斗を愛してるよ!」
「凛音…」
凛音の頬を撫でていた手を凛音の首に………
「……」
凛音がゆっくり目を瞑る。
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