本能で恋をする~again~
「海斗…すきぃ………もっ、と…もっ…とぉ……」
「凛音……まだ、意識…保ってて………」
「や……あ…だめ……」
凛音が必死に意識を保とうとして、俺の背中にしがみつく。
凛音の爪が俺の背中に食い込む。
「…つっ……り…おん………」

「も、う……だめぇ……」
凛音の意識が飛ぶ。俺の背中にしがみついていた手が、ストンとシーツの上に落ちた。
「凛音……戻っておいで…?」
凛音の頬軽く叩く。
「凛音…おいで……また、俺を見て……」
何度も叩いたり、つねったりするが起きない。
「凛音…?ダメか……」

腕枕して、横になる。
「凛音…好きだよ……」
可愛いなぁ~
「てか、背中痛ぇ…」


凛音がつけた傷。この傷が俺への想いだと思うと、
なんか嬉しかった。
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