本能で恋をする~again~
*****凛音 side*****
「凛音、ただいま!」
「おかえり!海斗」
「凛音また、これ」

え?また、お菓子………
「ねぇ、最近なんでお菓子持って帰ってくるの?」
「今、秘書してくれてる奴がくれんの。凛音好きでしょ?いつも美味しそうに食べてんじゃん!」
「………」

手作りのお菓子を?ほぼ毎日?
「海斗、食べないなら断ったら?大変でしょ?毎日」
「別にいいんじゃないの?」
「叶斗くんは?どうしてるの?断ってるんじゃないの?」
叶斗くんのことだ、とても穏やかで優しい人だけどきちんと相手のことも考えて断るはずだ。

「叶斗?なんで?
アイツは貰ってないよ!」

え―――――?
私は当然社長二人に秘書の人が、渡してると思っていた。
“いつもお疲れ様です”とゆう意味で。
海斗だけが、貰ってるとなると全く意味が違ってくる。

海斗はこのお菓子の意味を、わかっていない。

ガサッ―――――
私はお菓子を包み紙のまま捨てた。

こんな醜い感情初めてだった。
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