本能で恋をする～again～

｢きみちゃん、どうしたらいいんだろう…こんな醜い感情初めてなの。ヤキモチなんて可愛いもんじゃない。完全な嫉妬……｣
｢てゆーか海斗がバカなのよ…凛音以外興味ないくせに、変なとこ鈍感なのよね…｣
きみちゃんが頭を撫でてくれる。

｢凛音、はっきり海斗に言いな！だいたい既婚者に、手作り菓子を渡す秘書にも問題あるんだから｣
｢うん…そうだね｣
その後落ち着くまで、頭を撫でてくれた。


家に帰り、夕食の準備をしていると海斗から電話が入った。
｢海斗？どうしたの？｣
『ごめん、凛音。今日急に残業になったんだ。悪いけど、遅くなるから先寝てて！』
｢そっか。わかった。無理しないでね！｣
『うん。帰って凛音抱き締めて寝たら癒されるから、大丈夫だよ！』
｢もう///じゃあ頑張ってね｣
『おう！』

残業か。でも寂しいから、待ってよっと！
海斗は午前０時前に帰ってきた。
｢おかえり！海斗｣
｢おっ！危なっ！寝てていいって言ったのに……｣

え？香水の匂い。
｢風呂入ってくるね！｣
ポンポンと頭を撫でて、お風呂場へ行ってしまう。
｢この香り、女性物の香水……｣
海斗に移るってどんな状況なんだろう？