本能で恋をする~again~
「叶斗、俺帰る……」
「どこに?」
「あ?凛音を連れ戻しに決まってんだろ……」
「海、斗……」

「海斗社長…こうゆう場合はさっきの方に任せた方が……」
田島が俺をなだめるように言う。
「あ?関係ねぇお前が口出しするな……」
「え…あ、あの…」
「どけよ……」
社長室を出た。


とにかく一平さんに連絡して、おっさんの住所聞かないと…!
スマホを操作していると―――――
「海斗社長!!」
「なんだよ!田島」
「今日、一緒に資料整理をするって言ってたじゃないですか?」
「は?お前、状況分んねぇの?」
「何の為に香水や、お菓子で…………」

「………は?それ、どうゆう意味だよ…?」
「いえ、それは……」

バン―――――!
「言え!!どうゆう意味だ!!!」
壁ドン。
本当なら、女はドキドキするらしい。
凛音も一度してほしいと言ってきてしたことがあるが、その時“キャー”と言って喜んでた。

でも今田島は、恐怖でしかないだろう。
だって俺は感情をなくした悪魔のようになっているのだから。
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