本能で恋をする~again~
ピンポーンピンポンピンポンピンポン…………
ガンガンガンガンガン!
「開けろ!おっさん!」
ガチャ―――――
「うっせぇよ、海斗!」
「凛音を返せ……」
「お前、よくここまで来れたな!俺の部下達は?」
「あ?寝てんじゃねぇの?」
「まさか全員やったのか?お前一人で……」
「あ?あんな弱い部下、クビにした方がいいんじゃないの?」
「お前……スゲーな!さすが一平の言うとおりだ!」
「そんなのどうでもいいんだよ……凛音を返せ……」

「だ、か、ら!今日は返せねぇーよ!お前みたいな好きな女の苦しみもわからねぇ奴には!頭冷せ!ガキ!!」

ガン――――!
パリーン………
「そこどけよ…おっさん……」
玄関横にあった鏡を殴り、割った。
右手の拳が切れて、血がポトポト落ちる。

「海斗……、お前…」
井上さんが少し後ずさるように、どいた。
俺は靴のまま中に入り、片っ端からドアを開け寝室のベットに横になっている、凛音を見つけた。
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