本能で恋をする~again~
「離して海斗!大丈夫だから。それより海斗の手当てを……」
「嫌だ!凛音の身体が大事だ!」
「お願い…これ以上醜い女になりたくない……。嫌なの!こんな私。海斗が好きすぎてどんどん醜くなる。そんなの嫌!!」
「凛音が醜いの?そんなのあり得ない!!凛音は可愛くて、優しくて、穏やかで、女神みたいな人だよ!凛音が醜くかったら、他の女はどうなるの?」
「海斗にはわからないよ!!
手作りお菓子をなんの疑いもなく持って帰ってくる人には!!女性物の香水もつけて帰ってくるし!!
そうゆうの、どんな意味があるかわからないでしょ?
海斗のバカ!!大バカ!!海斗のせいで、私は嫉妬でどんどん醜くなる!」

「確かにね…大バカだよ、俺……全然わかってなかった!でも凛音のせいだよ!俺が凛音以外で女に優しくするの…」
「え?」
「凛音が会社の社員を大切にしろって言うからだよ!」
「海斗?」
「だってほんとは凛音以外の人間は興味ないもん。でも凛音が大切にしろって言うから、そうしようと決めたんだよ!全部凛音の為!」
そう言って頬を撫でた。

「私の、為…?」
「そうだよ!」
「ごめんなさい…海斗」
「謝るのは俺…ごめんな…。
凛音?これからはちゃんと言って!ヤキモチでも嫉妬でもいいから、凛音のワガママが聞きたい!」
「じゃあもう、お菓子貰わないで?あれ、手作りだよ、きっと」
「わかった。他は?」
「香水が移る程、くっつかないで?」
「うん。他は?」
「あと手当てさせて!海斗の手。傷口にバイ菌が入ったら大変だから」
「わかった」

凛音が優しく手当てしてくれた。
「じゃあ今度は凛音だよ!横になろ?俺も傍にいるから!」
「うん」
腕枕をして頭を撫でる。
「だいぶ顔色戻ってきたね?よかった!」
「うん、さっき久しぶりに寝たから!」
「凛音…もう寝よ!」
「もう少し海斗を見てたい!」
「でも、まだ病み上がりでしょ?」
「いや!海斗の顔見てたい!ワガママ言っていいんでしょ?」
「わかったよ…」

だからその目、あざといっつうの!!

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