本能で恋をする~again~
六人での旅行が決まった時、美久等四人は(凛音以外)海斗にある約束をさせていた。
もし凛音を困らせるようなことしたら、凛音を夜寝る時君加夫婦か、美久夫婦の部屋に寝かせると。

「ねぇ、海斗。約束って何??」
「内緒!」
「えーなんで?」
「いいの!」
「ケチ!」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あれ?なんか静かね…」
「だな」
君加が後ろを向くと、
「シー!」
と叶斗と美久。
「え?何?」
小声で君加が聞くと、
「海斗と凛音ちゃん、寝たみたい」
二人は肩を寄せあって眠っていた。
「フフ…」
「なんですか?叶斗さん!」
「いや、こう見ると二人とも子どもみたいだよね…」
「そうですね(笑)」


一度休憩しようと、サービスエリアに車を停める。
「海斗!一旦休憩だよ!起きて!」
叶斗が起こす。
「んあ?着いた?」
「もうすぐだって!昼食がてらちょっと休憩。凛音ちゃん起こして!」
「んーわかった」
「凛音ー!起きろー!凛音ちゃーん」
「ん…」
可愛い…と海斗が思う。
「ちょっと!!バカップル!起きな!!一平がお腹空きすぎて機嫌が悪いの!」
「おい!君加!そんな風に起こすなよ!凛音がかわいそうだ!」
「はぁぁ?だったら抱えてきて!」
「は?」
「マジで、一平機嫌悪いの!」
「いいの(笑)?凛音抱っこして!」
「もうこの際、あんた等がバカップルでいいのよ!それよりも一平を静めないと…」
「了解ー(笑)」
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