初恋の王子様は、夜の王子様でした。






「いーじゃん!!!
ついに、あんたも三次元に目覚めたわけね!!
洋服貸してあげるし、化粧品も
貸したがるからさ!!!!!
行ってきなよ!!!!!!
顔は可愛いんだし!!!!!」









はーい、いっつも一言多い。
それに、別に顔は可愛くない。
でも、美琴はいつも顔は可愛いのに
勿体無いな〜って言ってくる。













「うん。行こうと思う。
でも、、。
何も借りなくて良い。
このままのあたしで行くわ。」












「そ?なら、いーじゃん。
そもそも、そのままのあんたを
誘ってきた訳だしね!ハルトくんは!(笑)」









そうなのだ。
ただ、本当にお礼がしたいだけの
優しい人なのかもしれない。










じゃなきゃ、こんなダサ女に
ご飯に行こうなんて、誘う変わり者はいない。










「うん。ご飯。
行ってくるわ。」










「おう!行ってこい!
デート!!!!」











いや、デート、、、じゃないよね?
ん?デートなの、、、???え???









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