しかし夜はくれない



理由としてはやっぱり夜くんは学校でも有名だからなんだけどね、


えーっと、ね…


「あー!おはよっ、宮下!」

「っ、!?」


…びっくりした、声をかけられたっていうより肩を軽くポンってされたから。


「ぁ、おはよう、不破くん…」

「ごめんな、驚かせた?」

「いや、ちょっと驚いただけだよ」


正直、声を発さなかっただけでかなり驚いたのだけど。



「今から学校だろ、一緒に行こーよ」


不破くん、不破 暁加 ( フワ キョウカ ) くん。
かなりフレンドリーなクラスメイトで去年も同じクラスだったからかよく話しかけてくる。


別にイヤなわけではないが、彼と一緒だと余計目立つ。


彼はかっこいいという部類にいる上にクラスの人気者だからだ。


元々夜くんと関係があるせいで少し目立っているからあまり目立ちたくはない。



決してわるいひとではないんだよ?



「わたしとでいいの?誰かと待ち合わせとかじゃない?」

「実はさ、電車乗り間違えたからひとりなんだよね。さびしーからおねがいします!」


こういうところがモテるんだと思う。




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