しかし夜はくれない
夜くんってかっこいいんだけどイケメンというよりか綺麗で美少年って感じだから怒ってると威圧感がすごい。
「国見さ、そんなふうに俺に言うんじゃなくて宮下に正直に伝えるのがいちばんだと思うけど?」
ちょっとわからないこともあるが、夜くんが素直で正直ならどれだけ良いかはよくわかる、不破くんに賛成。
「は、なにを。お前が気をつければ。」
冷たい、そっけない。
夜くんはそれだけ言って何処かへ行ってしまった、おそらく方向的に保健室だと思う。
「あの、えっと、なんかごめんね。よ、国見くんが…」
「えー?なんで宮下が謝るの!宮下はぜんぜんわるくないから!」
優しい人だ、すごく理不尽だったのにキラキラの笑顔を向けてくれている。
夜くんがこうなったらどれだけいいか…。
__いや、なんかちがうな。違和感しかない、変だ、不破くんみたいになるのは。
「…不破くん、ありがとう」
これを言うと予鈴がなってしまったのでお互い席に着いた。