ただ、一緒にいたい
「ここが、あずちゃんの部屋だよ!好きに使ってね!」
「ここも広い!でも、いいんだよ?もっと狭い部屋で」
「いいんだ。見たところ、服が多いみたいだから。この部屋は収納が多いんだ!」
「あっ、バレてた(笑)」
「バレバレ(笑)」
「だよね(笑)」
「俺、あずちゃんの為なら何でもしたいんだ。八年も寂しい思いさせたから。だから、たくさんワガママ言って!」
「いいの?」
「もちろん!」
「だったら……」
「ん?」
「もう二度と離さないで。何があっても!」

愛月の綺麗な目に吸い込まれる。
そんな目をして、こんな幸せなお願いされたら……
チュッ―――
「仰せのままに、お姫様(笑)」
「何(笑)?それ(笑)?」

二人で笑いあった。
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