ただ、一緒にいたい
次の日の夕食後。
「あずちゃん、ちょっと話しておきたいことがあるんだ」
「何?」
愛月をソファーに座らせ、
「ミナのことなんだけど…」
「うん…」
「実は俺、頭に血が上ってその…」
「うん」
「殺しそうになったんだ…」
「え…?」
「あっ、でも兄貴が止めてくれたから、殺さずに済んだんだけど…」
ダメだ。顔を上げれない。

すると愛月が、
「彰くん…私を見て…」
と頭を撫でてきた。
おそるおそる顔を上げると、愛月の微笑んだ顔があった。
「よかった。猛さんが止めてくれて…それにちゃんと彰くんも止まってくれたんでしょ?大丈夫だよ!」
と再び頭を撫でた。

「愛月…」
俺は愛月を引き寄せ、抱き締めた。
「ちゃんと約束守ってくれたんだね!ありがとう!」
「当たり前だよ…」
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