俺のことずっと好きでいろよ
「おまえぜんぜんちげーじゃん。学校帰りと。」

「だってここは知ってる人いないもん。」

「いなかったらいいわけ?」

「うん。ほんとはずっとくっついてたい…です。」

で、ぎゅって握り返してきたから、がまんできなくなって、チュッておでこにキスしてやった。

みのりが真っ赤になってうわって顔してる。

「琉希くん!人いっぱいいるしはずかしい。」

ここは繁華街のど真ん中だ。
実際キスなんてしたもんなら街ゆく人たちが苦笑してるにはちがいなかった。

「だって知ってる人いなかったらいいって今言ったじゃん。」

いじわるな俺。

「手つなぐのはね。けどキスはやっぱり…はずかしい。」

「ふーん。」

「はずかしいよ!」

「なんで?」

「みんなにみられるもん。」

「そう?」

「そう。」

「仕方ねぇなぁもう。じゃぁ言うこと聞いて…」

そして俺はもう一度みのりに顔をちかづけると今度はほっぺにチュッとした。
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