俺のことずっと好きでいろよ
◇
みのりを家でひとりになんてすんじゃなかった。
後悔したってしきれない。
今日は父さんを空港まで迎えに行くからと母さんが昼頃出て行った。
で、俺はみのりを昼頃家に呼んで父さん帰ってきたら紹介しようって思ってたわけだ。
もちろん母さんはもうみのりのことは知ってる。
で、みのりが来てからさっき出て行った母さんから電話あって、母さんの会社の人に書類を自転車で届ける羽目になった。
どうしても今いると言われたとかいうから仕方ねぇ。
んで急いで会社に人に書類を届けて、家に帰ったら、玄関に見慣れた靴があった。
え?
これは…
ウソだろ?
帰ってきたのか?
なんで今?
母さんに迎え頼まず自力で神奈川から帰ってきたのか?
焦る…俺。
そして、あわてて靴を脱いで玄関に上がって…
リビングの方からみのりの笑い声が聞こえてきて…
頭が真っ白になった。