俺のことずっと好きでいろよ
結局、そのあとも翔希は戻ってこず、ごはんが終わって、俺はみのりを送っていった。


「琉希くん。お父さんもいい人だね。」

みのりはニコニコ俺の横を歩いている。

当然、手はちゃんとつないでる。

「うん。まぁね。俺の両親は2人ともいい人だと思ってるよ。俺も。」

「うん。」

「俺が野球やめてたときはめちゃくちゃ心配してたんだ。2人とも。だから、今は嬉しくて仕方ねぇんだろ?」

「そんなかんじする。」

みのりの家に着いた。

サラッてみのりの髪に指を通す。

「琉希くん…」

みのりが恥ずかしそうに俺を見上げた。

そして俺はゆっくり、みのりに唇を重ねた。

結局、みのりはひとことも翔希のことは言わなかった。

「じゃあ、大みそかな。」

「うん。初詣。」

今でもキスしたら赤くなるかわいいみのりを確認するように俺は…みのりが玄関に入るのを見届けて、帰途に着いた。

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