俺のことずっと好きでいろよ
父さんは今朝早くにまた飛行機で飛び立ったし、母さんももう今日から仕事だから、翔希ひとりだったはず。

俺が何言ってもやっぱり何も言わずにそのままシャドーし続けてる。

なんじゃ?コイツ…

口聞かないやつにこっちだって何も言う気もない…。

俺はそのまま二階に上がり、みのりと電話した。

『翔希のやつがさ。まだ家にいんだよ。』

思わず、みのりにこんなこと言ってしまった。

『え?相模原まだ練習やってないの?』

『いや…今日からなんだけどさ。なんか体調悪いとかって。』

『風邪?』

『わからん。アイツ俺には口聞かないからな。』

『そうなんだ…』

『けどさ。そのくせ、シャドーとか庭でやってて。意味わからんだろ?』

『え?』

みのりが一瞬言葉を止めた。
一瞬の間…

『寂しそうに見えたのは…なんかあるのかなぁ?やっぱり…』

『は?』

またそれか…
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