俺のことずっと好きでいろよ


そして次の日…

翔希はまた朝出るときは布団の中にいて…

珍しく母さんも心配そうだった。

「あんたならわかるんだけど…翔希がああいうの…珍しい…なんかあったのかしら…?」

「俺ならわかるってのもひどいけどな。」

「あら、そうでしょ?」

2人で笑いながらも…

やっぱりなんか翔希がおかしいことは2人ともなんとなく心の奥では引っかかってたに違いなかった。

俺はその日、練習終わりにみのりと一緒にうちの家まで帰ってきたとき、翔希が泣きそうな顔で、家から走り去っていったのを見て、やっぱりなんかあるんだと確信した。

ジャージ姿だったから今からランニングに出たのに違いない。

けど、アイツ…泣いてた…

「おい。みのり。」

「はい。」

「翔希がランニングから帰ってきたら…俺どうしたらいい?」

みのりも翔希の泣き顔見てるはずで…
けど…みのりの顔を見て…落ち着いてるなと思った。

こういうとき…みのりはいつも落ち着いてる。
みのり見たら安心する…
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