俺のことずっと好きでいろよ
「よう。翔希。風邪の癖に1時間もランニングできるっておまえすげえな。」

俺はまっすぐ翔希を見た。

「なんだよ。悪いのかよ。」

翔希の顔が…こわばった。

「ああ。悪いね。部活始まってんのに寮戻らねーとか。悪いだろ?まあおまえの場合は特待生で親に金払わせてねーからいいってか?」

翔希が一層顔をこわばらせる。

「いいよな。特待生なんて。何やっても許されるんだから。」

翔希の顔を見るとますますこわばってる。

そうだ…もっと怒れ…
で…素の自分見せろよ。

「待てよ!」

ついに翔希がツカツカと俺の前までやってきた。

「なんだよ?違うのかよ?」

俺は完全に翔希を挑発していた。
もっと…
もっと煽ってやる。

「そのままずっと家にいたって誰もなんも言わねーもんな。天下の今宮翔希様だもんな。」

「琉希に何がわかんだよ!」

ついに翔希が俺の胸ぐらを掴んだ。
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