俺のことずっと好きでいろよ
ズドン…

う〜ん…さっきよりいい球。
掌が痺れる…

「まあ、こんなもんだろ?家で1人で練習してるやつなんて。」

「は?」

「野球はさ。チームでやらねーと面白くねーんだよ。」

「わかってるよ。そんなん。」

「おっ…ナイスボール!」

だんだん翔希の球が良くなってきた。

「わかってるから…戻るよ。寮に。でも!」

翔希がズドンッと本日最高の球を俺のミットに投げ込んだ。

いて~…威力ヤベエ…

「おまえがいるって…思ってていいんだな。」

「ああ。いつでも電話してこいよ。兄弟!」

翔希がニヤッと笑った。

「あとな。もう一つ言っといてやる。」

「え?」

「おまえの球…エッぐいよ!!」

俺はニヤリと翔希に笑い返した。

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