俺のことずっと好きでいろよ
今宮くんは昼からはずっとクラスで仲良い男子たちと一緒にいるみたいだった。

バスに乗り込んだら、今宮くんがムスッとして座ってる。

窓のほう向いたまま黙り込んでて何も言わないし…なんで?
なんか機嫌悪いかも…

わたしはそれでもとなりにいれるだけでも幸せなんだけど…

けど、カレー作りがんばったのもあってか疲れて、いつのまにか…寝落ちしてたらしい…

ずっと窓のほう向いたままの今宮くんの肩の上に知らないうちに頭を載せてしまってることには全く気づかなかった。

「は?お前…なんだよ寝てんのかよ…」

眠り落ちる前になんとなく髪がサラッと心地よく揺れた気がしたけど…眠気には勝てず、そのまま眠りの淵に落ちて行った。

「髪さわらすなよ。他のやつに…」

今宮くんのその言葉は…わたしには届いてはいなかった…

わたしはそのままバスが止まるまで…気持ちいい肩の上で眠り続けていた…。


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