俺のことずっと好きでいろよ
「みのり大丈夫だった?」

「なにが?」

琉希くんのことを言っているのだ。

それはわかってる。
心配してくれてるのは…

正直、気にならないわけじゃない。

あの女の人と琉希くんがどういう関係なのかはわからないけど、知り合いであることは確かだし、なにか関係ある人なのだということはわかる。

けど、琉希くんが言わないものをどうすることもできないし…

わたしのほうが琉希くんを好きなのだし、彼女にしてやってもいいっていわれてるだけだから…

わたしからは何も聞けないし…このままでいるしかない。

「目の下くまできてる。」

「え?」

マジで?

焦ってちょっと手で顔をかくした。

「ほら、やっぱ寝れてねーじゃん。」

「いや…そんなことないよ。お弁当つくるために早起きしてるだけだよ。」

強がってみる。

「無理しちゃってさ。もうやめれば?」

「え?」

「今宮さん。モテる人彼氏にするとつらいでしょ?」

「ふふっ。」

思わず笑った。
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