俺のことずっと好きでいろよ
その日の夜のことだ。

輝がうちにやってきたのは。

輝は部活には行かずに、病院に行っていたのだといって、全治2週間の捻挫だと言った。

「ばっかみてー。せっかく次ベンチ入るチャンスなのにさ。棒にふっちまったなー。」

「2週間だったらわかんないよ。秋大までには治るんだし。」

「だけどさ…」


結局、けがのことでブーブーいいに来たのかと思った。
晴斗はいなくてもときどき来ていたことは中学のころもあった。

それでいつもわたしが輝の相手して話してるうちに晴斗が帰ってきて3人で話して、わたしはそのうち部屋に去る。
そういうパターンが多かったなぁ…

「そろそろ帰るわ。」

って輝が言い出した。

「晴斗待たないの?」

「うん。あいつおっせーだろ?」

「そう。」

それで外に出た。

そしたら、やっぱり輝はわたしのこと心配してくれて…

「ほんとに大丈夫?」

ってわたしの顔を覗き込んだ。

「大丈夫だよ。」
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