俺のことずっと好きでいろよ

強がりかもしれないけど、輝の前で泣き言言うわけにはいかない。

「そんなこと言って、帰ってから泣いてたんじゃねーの？目腫れてるし。」

う…
バレてるか…
けど、

「何言ってるのー？」

クスクス笑って強がるわたし。

「大丈夫じゃないじゃん！顔泣きそうだし。」

輝の声が大きくなった。
そして、なぜだか、輝はわたしをふわっと包み込んでくれた。

「強がって無理すんなよ。」

どうしたの？輝…？

「輝…ありがと。けど大丈夫だよ。」

「もうやめろよ。今宮さんなんて。俺さ…俺…」

「やめないよ。」

「え？」

輝が顔をあげて、わたしから身を離した。

「好きはそんなに簡単にやめられないの。わたしから好きになったんだし、こういうことあってもわたしはずっと琉希くんを好きなのはやめられない。」

その気持ちは…絶対なんだ…
わたしは琉希くんが好きなんだよ…
何があっても…

「ばっかだなー。みのり」

輝が鼻をかいた。