俺のことずっと好きでいろよ
ちょっとばかし慎太郎が絶句…。

「そんなこと…あんだな。」

「あるらしいな。」

しばらく絶句してた慎太郎だったけど、それでも言ってくれた。

「けど、やっぱ違うよ。世界に全く同じシチュエーションが再生されることはないんだからな。青山さんは青山さんだろ?自信持てよ。」

そして俺のもう使わなくなった右肩にずしっと手を置き、そのあと、俺の肩越しにどこかに目の焦点を合わせた。

「あ、うわさをすればだよ。」

振り向いた俺は慎太郎の視線の先を追うと、駅前のカフェの中に青山みのりを見つけた。
クラスのいつも一緒にいる友達の女子と一緒ににこにこ笑いながらパンケーキをおいしそうに食べてる。

笑った顔かわいい…
それにあの髪…
後ろの席が慎太郎以外の男だったら蹴り上げてやりたいくらいだ。

これから話しづらくなるな…

けど、慎太郎のとこ常に行けば…なんとか…時々は…

「ふん…ぞっこんじゃん。」

「は?」

「わかりやすいんだよ。おまえ。」

「うっせーよ。休み時間はお前んとこ行くからな。」

「じゃぁ今日パンケーキおごれよ。」

スタスタとカフェに向かってく慎太郎。

「おいっ!慎太郎!」

そしてあわてておいかける俺。

慎太郎がそのままカフェに入り、青山みのりの横の席が空いてたのでそこに座るから仕方なく俺も追いかけた。

マジかよ。慎太郎。
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