俺のことずっと好きでいろよ
あー…グローブ…

無性にキャッチボールをしたくなった。


けど…やめるって決めた…

んだから…



クルリと踵を返した…

ら、みのりがいた…。

走ってきたに違いない。
息切らしてる…

「なんだよ?」

「見えたから…琉希くんが…そこにいるの…校舎から…」

途切れ途切れにフゥフゥ言いながら膝に両手ついてる。

「おまえ、どんくさいんだからさ…走れねーのに走るからそうなんだよ。」

「うん…ごめん…けど…なんか…来ないとダメな気がして…必死で…来た。」

来ないとダメとか…
なんだよそれ…

「んなもん…おまえが来てどうなんだよ?」
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