俺のことずっと好きでいろよ
「おまえ何もんだよ?」
「何もない。青山孝宏っていう有名な社会人首位打者を3年連続でとった野球人を父に持つ、けどわたし自身はごくふつうの運動神経も悪い女子。それだけ。」
みのりはフフッて笑った。
「けどね。野球に囲まれて育ったから…わかるの。琉希くんが野球やりたいって思ってることは。」
「やりたいって…いっても…なぁ…」
「詳しいこと知らないけど…後悔しないっていう自信がないならやるべきだと思うけどな。」
そう言って首を傾けて俺を見るみのりは今まで俺が知ってるみのりとは全然違ってて…堂々としてて…
マジで…なんなんだろう?
俺のことを好きだと言って真っ赤になってるときとはちがう…自信満々に俺の背中を押そうとしてる…。
真剣に俺に語るみのりを見てたら、やっぱり野球やりたいんだって思ってる自分を否定できなくなってしまう。
「やりたい…よ。ちょっと後悔してる…よ。」
口に出してみて、これが俺の本心だと思った。
「なら、たぶんあっちにお父さんいるから。」
みのりがグランドの横の建物を指さした。
は?
自分で行けってこと?
「何もない。青山孝宏っていう有名な社会人首位打者を3年連続でとった野球人を父に持つ、けどわたし自身はごくふつうの運動神経も悪い女子。それだけ。」
みのりはフフッて笑った。
「けどね。野球に囲まれて育ったから…わかるの。琉希くんが野球やりたいって思ってることは。」
「やりたいって…いっても…なぁ…」
「詳しいこと知らないけど…後悔しないっていう自信がないならやるべきだと思うけどな。」
そう言って首を傾けて俺を見るみのりは今まで俺が知ってるみのりとは全然違ってて…堂々としてて…
マジで…なんなんだろう?
俺のことを好きだと言って真っ赤になってるときとはちがう…自信満々に俺の背中を押そうとしてる…。
真剣に俺に語るみのりを見てたら、やっぱり野球やりたいんだって思ってる自分を否定できなくなってしまう。
「やりたい…よ。ちょっと後悔してる…よ。」
口に出してみて、これが俺の本心だと思った。
「なら、たぶんあっちにお父さんいるから。」
みのりがグランドの横の建物を指さした。
は?
自分で行けってこと?