俺のことずっと好きでいろよ


『明日OFFだしと思ってLINEしました。』

『会えますか?』

ドキドキの夜。

まだ琉希くんは練習中だろう。
おそらく9時すぎまでこのLINEに既読がつくことはない。

野球部は厳しくて練習中のスマホチェックは禁じられているから、練習終わって門をでてはじめてスマホチェックができる。

しかも歩きスマホとかは禁止だから、その場でチェックしてまたしまわなければならない。
要するに、家につくまでろくにスマホをいじるなということだ。

ドキドキしながら学校の課題やって待つ。

9時を過ぎたころにスマホが震えた。

『この前のファストフード』

顔がにやける。
また会える。

『りょーかい』

返事を入れると、そのままベッドにダイブした。

会えるってだけで胸がわくわくする。
琉希くん。いじわるだけど、そこがまたよくって…

わたしってMなんだろうか?

ベッドの上で枕抱きしめて感傷にひたってたら、部屋の扉がバタンと開いた。
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