俺のことずっと好きでいろよ
琉希くん、意外とキャッチャー天職かも?と思ったりした。

「キャッチャーいないんだと。新チーム。夏終わるまでは出番なしっぽいな。まぁ当然だけど。途中入部だし。」

「うん。そっか。」

なんとなく少年たちを立ち止まって見てたら、軟球が足元にころがってきた。

「すみません。」

礼儀正しくとりにきた男の子。

「あ、みのりちゃん。」

中の1人が向こうから手をふった。

「あれ?こうき?」

「うん。」

こうきはわたしが6年の時2年生だったかな?
まだちっちゃくて野球はじめたばっかりだったのに。大きくなって…

「え?知ってるやつ?」

「うん。学童のときにねまだ2年だったのにね。大きくなっちゃって。」

「え?こうき知ってるの?」

「うん。昔野球やってた人だよ。」

「え?ほんと?すっげー。カレシめっちゃイケメンだな。なぁにいちゃん。野球教えてよ。」

子どもたちが琉希くんのところに群がってきた。
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