俺のことずっと好きでいろよ
「おいっ。なんで俺が野球やってるってわかるんだよ?」

「だって、わかるよ。な。」

「うん。わかる。めちゃくちゃ知ってそう。」

そっから…もみくちゃになった琉希くんは子どもたちとキャッチボールして投げてやって打たせたりして楽しんで夕方まで過ごした。

楽しそう。ほんと…
それ見てるわたしも楽しい…

ホント何やっててもかっこよくて…
好きすぎる…


「はぁなんかくったくただわ。何もいやしになってねーぞ。おい。」

帰り道。ちょっと暗くなった河原道を降りると、家のほうに向かって2人で歩き出した。

「そんなことないと思う。琉希くん楽しそうだったし。」

「そっか?」

「うん。そう。」

「うん。かもな。」

そして子どもみたいににまっと笑った。

今日はいつもみたいにいじわるな琉希くんじゃなかった。
けど、こうい琉希くんだってリラックスモードでいい。
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