俺のことずっと好きでいろよ
「オッケー!じゃ、決まりな。」

いや…でも…海はね…あんまり…

そんなこと考えてる間に…仲上くんがなにやら電話してて…

「明後日どうかって?」

「え?!はやっ!」

「うん。全然オッケー。」

麻里が親指と人差し指で〇をつくってる。

「明日水着…買いに行くよ。」

ボソッとわたしにだけ呟いた。

まってよ~。ほんとに決まっちゃったよー。
なんか…
どうしよ…

……


んで…結局来ちゃったけど…なかなか水着になれなくて…上着羽織ったまま…下もショーパンはいたままで乗り切った。

仲上くんが連れてきた友達は、琉希くんと仲上くんが通ってた中学の同級生で、話しやすいいい人だった。

「琉希のこと好きなんだろ?アイツはなぁ。やめとけよー。モテる男好きになったら大変だぞー。」

と言いながらシシって笑う。

「ま、いいやつだけどな。俺は好きだよ。けど、女にとっては最悪だ。」

「けど…好きなんだもん。」

あまりにもわたしがキッパリ言うもんだからちょっと引かれたかもしれない。

けど…好きだから今だってここに来たこと後悔してたり…

だって…琉希くんは練習頑張ってるのに…わたしは海って…
なんかやっぱりおかしいもん…

「結構はっきり言うね。青山さん。」

「うん。そこは絶対譲れないの。」

「ふうん。」

そうなのだ。
何があってもわたしは琉希くんが1番好きなのだ。
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