俺のことずっと好きでいろよ
「貸せよ。」

「え?」

「プリント半分。」

「帰るんじゃないの?」

ホームルーム終わったら、すぐにリュック背負ってたしてっきりやっぱり帰るんだと思ってたんだけど…

「そんな仕事あると思ってなかっただけだよ。はやく貸せ。」

「いいの?」

「いいから。」

わたしは半分くらいをとって今宮くんに渡した。

今宮くんは手早くって、次々とホッチキスで止めていく。

こういうのも…速いんだなー。

わたしはやっぱりどんくさくって今宮くんが終わった時点でも半分くらいしか終わってない…。

「ちっ。おまえどんくせーな。貸せ。」

今宮くんはがばっと立ち上がると残りのプリントをひょいととった。

立ち上がってプリントをわたしの机からとるときに、体がふれそうになりドキドキする。

やっぱり今宮くんがやると速くて、すぐ終わっちゃって、帰るのかと思ったら…

「日誌書けよ。」

「え?」

「おまえが書けって言ってんの。」

「あ、はい。」

あわてて日誌を出して書き始めるわたし。
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