俺のことずっと好きでいろよ
さっぱりシャワーして2人で花火会場歩いてたら、やっぱりいろんなやつに会うもんで…

みのりのクラスのやつ…まあ前の俺のクラスでもあるけど…
まあその中に上田もいたけど…

野球部のやつ…
俺のクラスのやつ…

中学の友達…
みのりの中学の友達…

遠目に見て声かけてこないやつもいたし…

「カノジョ?」とか「カレシ?」とか聞いてくるやつ…

ヒソヒソ話してるやつ…

夏休み明け学校行ったら…ヤバイな…

っていうより明日野球部ですでに広まっちまうか…?

みのりとちょっと高台になってるとこまできて花火眺めながら…

みのりの手を握った。

みのりがびっくりして俺を見て…それでやっぱり真っ赤になってうつむいた。

「秋大…見に来いよ。」

「え?いいの?」

顔をあげてぱっとうれしそうな顔をした。
俺はまっすぐ花火を見たまま言葉を続ける。

「おう。おまえが見てねーと力発揮できねー気すんだよ。だから。」

「え?」

「絶対来い。」

「はい。」

「ん…」

小さい声だけど、ちゃんとしっかりみのりは返事した。
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