俺のことずっと好きでいろよ
「まぁいい。みのりも年ごろだしな。今宮なら信用できる。」

と一言いうと、そのまま立ち上がって、あとは無言で二階へ上がっていった。

「まぁよかったわね。みのりちゃん。それにしてもほんとに…」

と俺をほれぼれしてながめるみのりの母さん。

それで、晴斗は俺に球を受けてほしいとか言い出すし、まだ時間早かったから庭のブルペンで受けてみた。

なかなかいい球投げる。中3だもんな。

「まだあとちょっと大会残ってんだろ?がんばれよ。」

「うっす!」


んで俺はそのままみのりには玄関でバイバイした。

みのりがなんかいつもよりさらに嬉しそうに見えて、つい言っちまう俺。

「これで野球部も学校も誰にバレてもこわくねーな。監督公認だもんな。俺たち。」

んで、みのりがまた真っ赤になるのを見て満足…。

「まぁ。フリだけど。」

「うん。」

それはわかってますとばかりに握りこぶしを上にあげた。

「明日から部活見に来てもいーぞ。」

それで思わず、みのりの髪をさらっとさわった。

「じゃな。」

で、手を振ってるみのりを後ろ髪引かれる思いで、ふりきってみのりの家を後にした。
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