俺のことずっと好きでいろよ


「で?俺の彼女として試合見た感想は?」

次の日の試合ももちろん勝って、試合後にわたしの家の最寄り駅横のファストフードで待ち合わせした。

「うん。かっこよかったです。」

言ってからちょっとはずかしくて下向いた。

「惚れ直したろ?」

「いや、それは…」

「は?」

「だって、もともと惚れ直すも何も大好きなので…。」

それでまた下を向くわたし。

「ふーん。」

琉希くんが紅茶のストローを加えながらわたしをにやにやみている。

「ほんっとおまえって…」

「なに?」

相変わらず真っ赤になってるわたしは、真っ赤なまま顔をあげた。

「かわいいやつ。」

え?

今かわいいって言った?
言ったよね?

琉希くんを見ると、やっぱりにやにや笑ってわたしを見てて…

「ちょい外出て歩くか?」

琉希くんが言ったので、外に出てまた河原を歩いた。
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