俺のことずっと好きでいろよ
今日の試合は第一試合だったので、まだ今は夕方の早い時間帯。

河原では小学生たちが『タイベン』という野球のゲームみたいなことをして遊んでいる。

「楽しそうなやつら。俺もよくやったわ。あれ。」

「あ、うん。わたしもやった。」

「晴斗と?」

「晴斗とかね。(あきら)とか、そのほかにもたくさん。」
                            
「あきら?」

「うん。晴斗の友達。
あ、そうそう。この間晴斗と会ったときにもうひとりいたでしょ?あの子。北郷輝(きたごうあきら)っていうんだけど、晴斗とずっと仲良しで、3人でいつも遊んでたの。」

「ふーん。おまえ女子の友達はいなかったのかよ?」

「いたよ。けど、その子たちは野球と関係ない子たちだったから野球の話できたのは晴斗と輝だったってところかなぁ?」

「輝ってやつ…」

「ん?輝どうすんのかなぁ?綾川くるのかなぁ?」

「は?」

琉希くんが眉間にしわを寄せてる。
どうしたんだろう?

「輝も行きたいって言ってたんだけど。結局どうするんだか…」
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