俺のことずっと好きでいろよ
「あんまひどかったら今宮くんにも言いなよ。負担かけたくないのはわかるけど。」

「うん。大丈夫。」


ところが…

やっぱり、エスカレートは止まらず、ある日、体育から教室にもどったわたしの目に衝撃の光景が映った。

なにこれ?うそっ?

ズタボロになったわたしの教科書たちが散乱している…

まわりの席の人たちもそれをみてぎょっと目を見開き、

「うわっ」

とか

「やっぱりイケメンとつきあうと目の敵にされるよねー」

とか

「身の程知らずだからだよー」

とか…


そして廊下の外からそれをみてほくそ笑む女子3人…


ちょっと遅れて帰ってきた麻里が

「どうしたの?」

って駆けつけてきてくれたけど、わたしの頭にふつふつとこみあげてきた怒りのほうが勝って、麻里のことはほとんど見えていなかった。

何考えてんの?
この…
くそアマ…!!!

そしてわたしは気づけば、自分の机をバンッ!!っとたたいていた。
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