俺のことずっと好きでいろよ
「ふざけんな！誰？こんなことしたヤツ！」

と…まわりの空気がシンと静まり返った。

麻里ですらびっくりしてかたまってる。

「こんなコソコソ人の物傷つけてないで…文句あるなら正々堂々と正面からきなよ！」

そして廊下の外をにらみつけた。

廊下の外にいた3人の女子はプイっと横を向いてる。

「あんたらだよ！」

指さしてやったら、そこから立ち去ろうとした。

と、そのときだ。

「あー。キミらなわけ？俺のカノジョ傷つけたやつ。」

廊下の反対側から現れて、その3人の肩をガシッとホールドしたのは、琉希くんだった。

「逃げようとしたってそうはいかねーな。代償は払ってもらうよ。」

日頃のさわやかな琉希くんの印象とは程遠いその言葉の最後の声が冷たすぎてぞっとするほどだったからか、その女子たち3人はヒッと言って逃げようとした。

「や、やってないよ。わたしたち。ねぇ？」

他の2人もうんうんとうなづく。

「いや、おまえら誰もいない教室入ってくの見たぞ。」

廊下の外を歩いている男子がそう言ってくれた。
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