俺のことずっと好きでいろよ
「おいっ!みのり!」

女子たちが去って、廊下の外からわたしを呼ぶ声。

みんなはまたガヤガヤと席に戻っている。
今から昼ご飯。

わたしは琉希くんのもとへお弁当箱を持って向かった。

「よくわかってんじゃん。とりあえず外行こ。」

2人であまり人のいない中庭の隅っこのほうに陣取った。

「で?いつから?」

「2学期始まってからかな?」

「だまってたの?」

「わざとだまってたわけじゃないけど…心配かけたくなかったし…」

「バカ」

え?
結構きつく言われてびっくりしたわたし。
琉希くんの顔を見ると、ほんとに怒ってて…

「俺が原因でなってるんだったらちゃんと言えよ!」

「けど…わたしの問題でもあるし。」

「俺も関係するから俺たち2人の問題だろ?隠し事すんな。絶対。」

「はい。ごめんなさい…」

「わかったらよろしい。」

それで、わたしのお弁当箱をのぞいた。

「弁当。おまえのほう食っていい?」

「え?今日のはちょっと茶色いけど…」

「うん。そっちうまそう。」
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