Favorite Love～本命は一番近くにいた～

プロローグ

「どうしたの？」

俺としたことが…カギを忘れてくるなんて…

「え？ああ…」

なんだ？女？

「何か困りごと？」

ニコニコ笑いながら俺に近づいてきたその女は確かこの間となりの部屋に引っ越してきたヤツだ。
数日前に、引っ越し屋が出入りしていて、俺が帰ってきたときに

「今日引っ越してきた〇〇です。よろしくねっ！」

とかハイテンションに言ってたっけ？

年のころは童顔だけどおそらく俺と同じくらい。

顔のパーツの配置は悪くない。
くりくりした大きな目とぽってりとした小さめの唇が童顔のくせに色っぽく感じる。

ボブにカットしてちょっと茶色めのサラサラの髪と控え目だけどそれなりにさりげないところにおしゃれポイントをもってきてるその服装はちょっとは評価できそう。

悪くない…。

ま、見た目のタイプ的には俺好みでなくもない…