Favorite Love~本命は一番近くにいた~
けどこういうテンション高めの女はろくなことない。

俺に惚れたら最後、ところかまわずつきまとって腕組んできたりするタイプだ。

あんまかかわりたくはない。

いつもならスルーするとこなんだけど…。

けど、今はそんなこと言ってられねー。

なんて名前だったっけな?
忘れた…

俺はチラっと表札をチェックした。

『OKUMURA?』

ここは助けてもらうしかねー。

「奥村さん。ごめん。カギなくしちゃってさ。それにスマホを家の中に置いたままで。ごめんだけど、電話かしてくんないかなぁ。管理人さんに電話したいなって…」

ちょっとくらいは愛想よくしとかねーと。

< 2 / 298 >

この作品をシェア

pagetop